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壽初春大歌舞伎(大阪松竹座・昼夜) [観劇(伝統芸能)]

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壽初春大歌舞伎
大阪松竹座 2008年1月10日(土)

この三連休は昨年と同じく大阪遠征。まず一日目は昼夜とも歌舞伎。ちょうど十日えびすの宝恵駕籠行列に遭遇。戎橋のたもとでは文楽人形が登場し、松竹座前では福娘が見守る中で坂田藤十郎のご挨拶があるなど、賑やかさを味わいながら劇場内へ。


【昼の部】 3階1列13番

1.義経千本桜 鳥居前 一幕
舞台上手の鳥居は、今回はいつもと違って何本も連なる「千本鳥居」なのが珍しく、目をひく。番付の翫雀のコメントによれば「関西の方々が見て伏見稲荷と分かる道具にした」とのこと。

初役の翫雀は、荒事らしい動きは一通りこなしており大きく破綻があるわけではないのだが、こちらの先入観もあってか、どこかもっさりしているように見えてしまうのが惜しい。愛之助の義経は初役ながら無理がなく、柔らか味もありつつすっきりした様子。孝太郎の静御前も、14年ぶり2回目とは思えないような過不足のなさ。松之助の逸見藤太のせりふが、これまで聴いていたものと微妙に違う気がしたが、正確にはわからなかった。



2.良弁杉由来 二月堂 一幕
我當は昭和46年2月の襲名披露以来とのこと。眉根を寄せる表情が多いのが悟りを開いた高僧には少しそぐわない気もするが、渚の方を母と知ってからの芝居には素直な情が感じられまずまず。秀太郎の渚の方は初役とのことだが、老け具合と、大家の奥方だったという気品と優しさが良いバランスでなかなかの好演。



3.玩辞楼十二曲の内 廓文章 吉田屋 竹本連中 常磐津連中
扇雀が伊左衛門に2回目の挑戦。前回は孝太郎だった夕霧が今回は御大・藤十郎ということで、良く言えば芸の継承の場に立ち会うということだが、悪く言えばお勉強に付き合わされているということになる。

で、実際に見た感想としては、失礼ながら型を追うのに精一杯という印象がどうしても拭い難い。藤十郎の夕霧が登場してから、ようやく舞台の雰囲気に広がりが出て芝居が持つようになる。観客としても消化不良の部分が残るのは当然だが、一番苦しい思いをしているのは扇雀本人ではないかという気がしてならなかった。



4.お祭り 清元連中
仁左衛門も何度も手掛けている舞踊で、すっきりとした舞台は昼の打ち出しに相応しい。孝太郎の芸者も、以前より笑顔に柔らかみが感じられて良い。立ち回りを得意としていた仁三郎が、名題披露後ながら若い者の筆頭で登場しトンボを切ってくれたのは嬉しかった。




【昼の部】 3階1列16番

 四世鶴屋南北 作 奈河彰輔 監修
通し狂言 霊験亀山鉾 亀山の仇討 五幕十場
 序 幕 甲州石和宿棒鼻の場より
 三幕目 駿州中島村焼場の場まで
 中 幕 春寿松萬歳  竹本連中
 四幕目 播州明石機屋の場より
 大 詰 勢州亀山祭敵討の場まで
平成14年国立劇場で仁左衛門が手掛けた復活狂言で、当時観た時にもなかなか楽しく、復活物としては興行に耐えるものだなあと思ったことをぼんやりと記憶している。今回は6年半振りの再演で、前回をきっちり憶えているわけではないのだが、骨格はほぼそのままに場面や展開もある程度刈り込まれて、一層すっきりしたように思う。また、国立の復活狂言を関西で上演することの意味は小さくないように思えるし、終演後に近くの席にいた観客から「すごく面白かった!」という声が聞こえて少し嬉しくなった。

仁左衛門は、藤田水右衛門と隠亡の八郎兵衛という悪役二役をクールに勤め上げる。前半の最後では二役早替わりに本水の立ち回りまで、むしろこの寒い時期に身体の心配をしたくなるくらいだが、余裕をみせつつ大活躍。その他の役者もみなきちんと役にはまっており、たっぷり楽しめた。

中幕は、所作台を敷き松竹梅の背景の舞台となって、藤十郎が赤い着物に紫の素襖を着けた萬歳の姿で踊る。引き抜きなどもあり、全体に正月らしいおっとり華やかな雰囲気。15分程度だったが前後の芝居が殺し場も多く暗めな流れだけに、良いブレイクという気もした。
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コメント 2

mami

ShyBoarさん、こんばんは。
翫雀と扇雀、やっぱりいまいちでしたか?私が観たのは初日だったので仕方ないのかとも思いましたが。
ニンじゃない翫雀の忠信はともかく、扇雀の伊左衛門は今後本役になるのでしょうからがんばってもらわないと困りますよね。まあ、偉大なお父さんが横にいては大変だとは思いますけど。

他の記事と合わせてトラックバックさせていただきました。
by mami (2009-01-20 00:52) 

ShyBoar

mamiさん、こんにちは。コメント&TB沢山ありがとうございます。

翫雀は江戸風なものや荒事も意外と合っていると思うこともあるのですが、今回はすこしもっちゃり見えてしまいました。
扇雀は、確かにお父さんとの競演というプレッシャーが相当強いのかなと思ったのですが、観客の方もそういう目で見てしまいますしね。まあ、長い目で観ていくということに尽きるかもしれません。

こちらからも他の記事も含めてTB送らせていただきました。
by ShyBoar (2009-01-20 08:07) 

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