So-net無料ブログ作成

初春文楽公演(昼夜) [観劇(伝統芸能)]

RIMG0020.JPG RIMG0022.JPG
RIMG0028.JPG RIMG0030.JPG
RIMG0032.JPG RIMG0035.JPG
初春文楽公演
国立文楽劇場 2009年1月11日(日)

遠征二日目は文楽。国立文楽劇場は、大きな門松、にらみ鯛など、まだまだ正月気分があって嬉しい。


【昼の部】 11時開演 1階4列5番

1.花競四季寿 万才・海女・関寺小町・鷺娘
人形浄瑠璃が初演の変化舞踊。藤間流による「鷺娘」以外は、歌舞伎の片岡愛之助が四代目家元を最近になって継承した楳茂都流という上方舞の振付とのこと。前日の松竹座で藤十郎が踊った「春寿松萬歳」もこの「万才」が元になっているらしい。それぞれに異なる題材で四季の移り変わりを表現しており、新春公演の幕開きとして相応しく楽しめる一幕。

床には大夫7名、三味線6名が並ぶが、清治以下の三味線が良く揃った切れの良い音を聞かせてくれていた。人形では海女と関寺小町を勤めた文雀の味わい深さと、清十郎の鷺娘の華やかさが印象的。



2.増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段
明治期に作られた忠臣蔵の外伝物の一つで、歌舞伎でも観た憶えはない。「假名手本忠臣蔵」九段目の「山科閑居」に先立つ場面を描いており、外伝物ならではのエピソードとして分かり易さがある一方でネタ割れ感も。大夫、三味線、人形ともきちんと勤めて物語の組み立てがくっきりと伝わる。



3,夕霧・伊左衛門・曲輪文章
こちらも松竹座の歌舞伎と同じ演目で、同じ大阪の興行で競い合っているようで楽しい。幕開きからの餅つきなど師走の廓の情景を描く部分も、歌舞伎とは微妙に異なっているのも興味深い。人形は和生の夕霧、勘十郎の伊左衛門で良い雰囲気。義太夫は切の嶋大夫が柔らかくかつきめ細かく聴かせてくれた。




【夜の部】 16時開演 1階7列32番

新版歌祭文
 座摩社の段
 野崎村の段
 油屋の段
「新版歌祭文」の言わば半通し。「野崎村」は歌舞伎、文楽とも最も有名な演目の一つとも言えるし、先立つ「座摩社」もしばしば観ることができるが、「油屋」は恐らく初めてで貴重な機会。

「座摩社」は大坂の当時の風俗が上手に描かれていて楽しい。いつも思うが、金をだまし取る一連の策略やお染久松の絡みなど、役者が芝居でやるよりも人形の方が段取り良く分かり易い印象を受ける。床は複数の大夫が役を語り分けるやり方で、入れ替わりのもたつきはないものの、調子が今一つのように感じられる大夫がいたのは少し残念。三味線は清友が淡々と支える。

「野崎村」は、人形が簑助のおみつ、和生の久作、勘十郎の小助、清十郎のお染、玉女の久松という、当代ではなかなか良く揃った顔ぶれで十分。一方大夫も、前の英大夫から綱大夫、切が住大夫という豪華リレー。闊達な英大夫に続く綱大夫は少し渋すぎるようでもあったが、住大夫はさすがに終始たっぷりと情感溢れる語りで、十分に堪能させていただいた。

「油屋」は、敵役の底が割れた策略とそれが露見するチャリ場、また悪役の戻りなど展開が変化に富んでおり、予想以上に楽しめた。そんな様々な展開を奥の咲大夫が熱く語りきり、燕三がそれを職人的な雰囲気の三味線で支えていた。


タグ:文楽
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2

メッセージを送る
【特定電子メール法に基づく表示】広告メール、迷惑メールの送信はお断りします

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。