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"Dreamgirls" [Movies]

"Dreamgirls"
2007年2月24日(土) 渋東シネタワー2 18:30〜(本編130分)
監督:ビル・コンドン

前回"Chicago"の記事でも書いたように1984年に初めてNew Yorkへ行ってBroadwayでミュージカルを観たが、その一つがImperial Theatreでの"Dreamgirls"だった。その時は時間の都合でマチネーで、出演者も何人かはアンダースタディだったと思うが、それでも歌唱力に圧倒されたのを今でも記憶している。その後来日公演もあったようだが、恐らくその時は東京在住ではなかったこともあり行っていない。その意味では今回の映画で約23年振りの再会ということになるので、映画無精の私としても公開前から是非行きたいと思っており、サウンド・トラックCDは先に買い求めていたくらいだ。

正直なところ、R&Bやモータウン・サウンドにあまり関心がなく、Diana Ross & The Supremesも聴いたことがなく、このミュージカルの舞台も観ていない、という人にとってインパクトがある映画かどうかはわからない。逆にこうした条件の揃っている私にとっては、たまらなく魅力的な映画だった。ドラマの展開、時代背景や人種差別問題の織り込み方など、映画作品としてはやや緩いと受け取る向きもあるだろうが、それはゴールデングローブ賞でもミュージカル・コメディ部門で賞を受けていることからしても、やはり音楽映画として楽しむものだろうと思うし、音楽好き、モータウン好きとしては突っ込みどころ満載で楽しめる。

各種の受賞・ノミネートでもエフィ役のJennifer Hudsonが注目されており、実際これで助演女優賞かと思うほど画面に登場する時間も長い。これは、元々のミュージカルの成立過程も映画のストーリーと似たところがあり、オリジナル・キャストのJennifer Holidayが降板するしないの悶着を経てエフィのパートが途中で大幅に膨らんだという経緯があるため、エフィが主役と言ってもおかしくはないわけだ。ということで所謂「儲け役」の典型とも言えるが、その役どころを新人である彼女が他のスター達と並んで一歩も引かずに勤めた、ということだと思う。歌唱力についても、少し厳し目に言えばこのくらい歌えるシンガーはまだまだ他にもいるだろうと思うが、確かに映画という枠のなかでもとても伸び伸びと歌っている姿には、大いに惹きつけられた。

一方でそのJennifer Hudsonに食われているという声も少なくないディーナ役のBeyoncéだが、彼女のスター性と美しさが無かったらこの映画は成り立たなかったのではと思える魅力は流石だと思った。エフィ役は、もしかしたら何度もオーディションを重ねれば新人の中から他の人材を発掘できたかもしれないが、ディーナ役を演じられる女優&シンガーはなかなかいないだろうと思う。

他には、James BrownやMarvin Gayeを彷彿とさせる姿など達者さが際立つジミー・アーリー役のEddie Murphy、野心を実現していく中で多くのものを見失っていく姿を控えめながらシリアスに演じるキース役のJamie Foxx、作曲家のナイーブさを上手く表現しているC.C.ホワイト役のKeith Robinson、ジミーの元マネージャーでエフィの再起を助けるマーティー役は脇役の重鎮Danny Glover、Dreamettes時代からのもう一人のメンバーであるローレル役には舞台経験を感じさせるAnika Noni Roseなど、それぞれがいずれも良い味を出している。

楽曲では、タイトル曲や"One Night Only"などは映画を観る前から口ずさめるほど記憶に残っていたし、他にも"エフィの唄う"And I Am Telling You I'm Not Going"や"I Am Changing"が聴きどころ。また、映画オリジナル曲では、何と言ってもディーナの歌う"Listen"が素晴らしいが、他には時代背景とともに"What's Goin' On"を意識させる"Patience"も印象に残った。


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