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11月の観劇 [観劇(伝統芸能)]

歌舞伎座百二十年 吉例顔見世大歌舞伎(昼の部)
歌舞伎座 2008年11月2日(土)11時開演 1階4列21番
1.四世鶴屋南北 作 通し狂言 盟三五大切 三幕六場
2.玩辞楼十二曲の内 廓文章 吉田屋 竹本連中 常磐津連中
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歌舞伎座百二十年 吉例顔見世大歌舞伎(夜の部)
歌舞伎座 2008年11月2日(土)16時30分開演 1階6列25番
1.菅原伝授手習鑑 寺子屋 一幕
2.河竹黙阿弥 作 新歌舞伎十八番の内 船弁慶 長唄囃子連中
3.三代目中村時蔵五十回忌追善狂言 近松門左衛門 作 八重桐廓噺 嫗山姥 一幕
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新橋演舞場 花形歌舞伎(昼の部)
新橋演舞場 2008年11月8日(土)11時開演 2階右列9番
1.通し狂言 伊勢音頭恋寝刀 二幕
2.義経千本桜 吉野山 清元連中 竹本連中

新橋演舞場 花形歌舞伎(夜の部)
新橋演舞場 2008年11月8日(土)16時開演 3階2列14番
1.通し狂言 伽羅先代萩 五幕
2.大野恵造 作 龍虎 竹本連中

平成20年度(第63回)文化庁芸術祭主催 十一月歌舞伎公演
国立劇場(大劇場) 2008年11月16日(日)11時30分開演 3階9列51番
 江戸川乱歩「人間豹」より 江戸宵闇妖鉤爪 ー 明智小五郎と人間豹 ー

平成中村座十一月大歌舞伎(昼の部)
平成中村座(浅草) 2008年11月24日(月)11時30分 2階左1列8番
 串田和美 演出・美術 隅田川続俤 法界坊 三幕
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10月の観劇 [観劇(伝統芸能)]

平成中村座十月大歌舞伎(【Cプログラム】昼の部)
平成中村座(浅草) 2008年10月4日(土)11時開演 1階左1列2番
1.大序   鶴ヶ岡社頭兜改めの場
2.二段目  桃井館の場
3.三段目  足利館表門進物の場
       同  松の間刃傷の場
4.八段目  道行旅路の嫁入
5.九段目  山科閑居の場
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平成中村座十月大歌舞伎(【Dプログラム】夜の部)
平成中村座(浅草) 2008年10月4日(土)17時15分開演 1階15列7番
1.五段目  山崎街道鉄砲渡しの場
       同   二つ玉の場
2.六段目  与市兵衛内勘平腹切の場
3.七段目  祇園一力茶屋の場

平成中村座十月大歌舞伎(【Aプログラム】昼の部)
平成中村座(浅草) 2008年10月5日(日)11時開演 1階右1列4番
1.大序   鶴ヶ岡社頭兜改めの場
2.三段目  足利館表門進物の場
       同  松の間刃傷の場
3.三段目  足利館裏門の場
5.四段目  扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
       同  表門城明渡しの場

平成中村座十月大歌舞伎(【Bプログラム】夜の部)
平成中村座(浅草) 2008年10月5日(日)16時45分開演 1階12列2番
1.五段目  山崎街道鉄砲渡しの場
       同   二つ玉の場
2.六段目  与市兵衛内勘平腹切の場
3.七段目  祇園一力茶屋の場
4.十一段目 高家表門討入りの場
       同   奥庭泉水の場
       同   炭部屋本懐の場
       引揚げの場

歌舞伎座百二十年 芸術祭十月大歌舞伎(昼の部)
歌舞伎座 2008年10月11日(土)11時開演 1階16列15番
1.恋女房染分手綱 重の井 一幕
2.奴道成寺 常磐津連中 長唄囃子連中
3.河竹黙阿弥 作 新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎 二幕
4.ご贔屓を傘に戴く 藤娘 長唄囃子連中

歌舞伎座百二十年 芸術祭十月大歌舞伎(夜の部)
歌舞伎座 2008年10月19日(日)16時30分開演 1階16列13番
1.本朝廿四孝 奥庭 狐火 一幕
2.河竹黙阿弥 作 雪暮夜入谷畦道 直侍 二幕
3.英執着獅子 長唄囃子連中

平成20年度(第63回)文化庁芸術祭協賛 文楽素浄瑠璃の会
国立劇場(小劇場) 2008年10月25日(土)14時開演 15列16番
1.恋女房染分手綱 道中双六より重の井子別れの段
2.桂川連理柵 帯屋の段
3.義太夫を語る・弾く・聴く

国立劇場十月歌舞伎公演
国立劇場(大劇場) 2008年10月26日(日)11時30分開演 1階16列26番
 北條秀司 作 大老 五幕九場

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9月の観劇 [観劇(伝統芸能)]

9月文楽公演(第1部)
国立劇場(小劇場) 2008年9月6日(土)11時開演 9列30番
1.近頃河原の達引
2.本朝廿四孝
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新秋九月大歌舞伎(夜の部)
新橋演舞場 2008年9月6日(土)16時30分開演 3階3列36番
1.源平布引滝 三幕
  義賢最期
  竹生島遊覧
  実盛物語
2.枕獅子 長唄囃子連中

新秋九月大歌舞伎(昼の部)
新橋演舞場 2008年9月7日(日)11時開演 3階2列17番
1.容楊薫 作 加賀見山旧錦絵 四幕六場
2.色模様間苅豆 かさね 清元連中
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歌舞伎座百二十年 秀山祭九月大歌舞伎(夜の部)
歌舞伎座 2008年9月7日(日)16時30分開演 1階17列13番
1.近江源氏先陣館 盛綱陣屋 一幕
2.干支に因みし戯れ絵の趣親子鷹 鳥羽絵 清元連中
3.河竹黙阿弥 作 天衣紛上野初花 河内山 二幕四場

赤坂大歌舞伎
赤坂ACTシアター 2008年9月15日(月)14時開演 1階T列32番
1.狐狸狐狸ばなし
2.棒しばり
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9月文楽公演(第2部)
国立劇場(小劇場) 2008年9月20日(土)16時開演 8列30番
 奥州安達原

歌舞伎座百二十年 秀山祭九月大歌舞伎(昼の部)
歌舞伎座 2008年9月21日(日)11時開演 1階2列31番
1.竜馬がゆく 風雲編 二幕
2.ひらかな盛衰記 逆櫓 一幕
3.近松門左衛門 作 日本振袖始 一幕

日中平和友好条約締結30周年記念/「日中青少年友好交流年」認定事業
京劇2008 北京京劇院訪日公演
東京芸術劇場中ホール 2008年9月27日(土)14時開演 1階D列12番
1.火焼余洪
2.秋江
3.西遊記〜無底洞の巻


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8月の観劇 [観劇(伝統芸能)]

歌舞伎座百二十年 八月納涼大歌舞伎(第三部)
歌舞伎座 2008年8月9日(土)18時15分開演 1階17列10番
1.河竹黙阿弥 作 新古演劇十種の内 紅葉狩 常磐津連中 竹本連中 長唄囃子連中
2.野田秀樹 作・演出 野田版 愛陀姫 一幕
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歌舞伎座百二十年 八月納涼大歌舞伎(第一部)
歌舞伎座 2008年8月10日(日)11時開演 1階2列17番
1.女暫 大薩摩連中 一幕
2.三人連獅子 長唄囃子連中
3.岡鬼太郎 作/榎本滋民 改訂・演出 らくだ 一幕
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歌舞伎座百二十年 八月納涼大歌舞伎(第二部)
歌舞伎座 2008年8月10日(日)14時45分開演 1階17列18番
1.川口松太郎 作 つばくろは帰る 二幕
2.萩原雪夫 作/串田和美 美術 大江山酒呑童子 長唄囃子連中

第六回 亀治郎の会
国立劇場(大劇場) 2008年8月24日(日)13時開演 2階2列19番
1.近松門左衛門 作 平家女護島 俊寛 一幕
2.京鹿子娘道成寺 竹本連中 長唄囃子連中
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7月の観劇 [観劇(伝統芸能)]

第74回 歌舞伎鑑賞教室社会人のための歌舞伎鑑賞教室)
国立劇場(大劇場) 2008年7月11日(金)19時開演 1階12列34番
1.解説 歌舞伎の見方
2.義経千本桜 河連法眼館の場 一幕
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歌舞伎座百二十年 七月大歌舞伎(昼の部)
歌舞伎座 2008年7月12日(土)11時30分開演 1階18列25番
 義経千本桜 三幕
  鳥居前
  吉野山 竹本連中
  川連法眼館 市川海老蔵宙乗り狐六法相勤め申し候
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歌舞伎座百二十年 七月大歌舞伎(夜の部)
歌舞伎座 2008年7月12日(土)17時開演 1階17列21番
1.泉鏡花 作 夜叉ヶ池 一幕
2.泉鏡花 作 高野聖 一幕
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関西・歌舞伎を愛する会第十七回 七月大歌舞伎(昼の部)
大阪松竹座 2008年7月19日(土)11時開演 3階1列6番
1.春調娘七種 長唄囃子連中
2.片岡十二集の内 木村長門守 血判取 一幕
3.伽羅先代萩 四幕
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関西・歌舞伎を愛する会第十七回 七月大歌舞伎(夜の部)
大阪松竹座 2008年7月19日(土)16時30分開演 3階2列19番
1.一谷嫩軍記 熊谷陣屋 藤の方入り込みより 一幕
2.河竹黙阿弥 作 黒手組曲輪達引 三幕四場
3. 羽衣 長唄囃子連中
   団子売 竹本連中

夏休み文楽特別公演 <第1部>親子劇場
国立文楽劇場 2008年7月20日(日)11時開演 1列23番
1.解説 文楽へのご案内
2.西遊記
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中村吉右衛門奉納公演 比叡山薪歌舞伎
比叡山延暦寺 阿弥陀堂横特設舞台 2008年7月20日(日)18時45分開演 1階18列28番
1.近江のお兼 長唄囃子連中
2.舞妓の花宴 長唄囃子連中
 ー火入れの儀ー
3.藤戸  長唄囃子連中
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夏休み文楽特別公演 <第2部>名作劇場
国立文楽劇場 2008年7月21日(月)14時30分開演 11列23番
1.五十年忌歌念仏
2.鑓の権三三重帷子

夏休み文楽特別公演 <第3部>サマーレイトショー
国立文楽劇場 2008年7月21日(月)18時30分開演 9列26番
 国言詢音頭


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6月の観劇 [観劇(伝統芸能)]

新派百二十年 六月新派公演(夜の部)
新橋演舞場 2008年6月7日(土)16時30分開演 3階1列37番
 三島由紀夫 作 鹿鳴館 悲劇四幕
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新派百二十年 六月新派公演(昼の部)
新橋演舞場 2008年6月8日(日)11時開演 3階1列20番
 泉鏡花 作 婦系図 六幕十場

歌舞伎座百二十年 六月大歌舞伎(夜の部)
歌舞伎座 2008年6月8日(日)16時30分開演 1階16列9番
1.義経千本桜 すし屋 一幕
2.新古演劇十種の内 身替座禅 常磐津連中 長唄囃子連中
3.鈴木家三郎 作 生きている小平次 二幕
4.三人形 常磐津連中
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渋谷コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」
シアターコクーン 2008年6月14日(土)17時開演 1階J列5番
 串田和美 演出・美術 夏祭浪花鑑 二幕六場
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歌舞伎座百二十年 六月大歌舞伎(昼の部)
歌舞伎座 2008年6月8日(日)11開演 1階17列18番
1.文耕堂・三好松洛 作新薄雪物語 三幕四場
2.俄獅子 長唄囃子連中
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第73回 歌舞伎鑑賞教室
国立劇場(大劇場) 2008年6月22日(日)14時30分開演 1階12列34番
1.解説 歌舞伎の見方
2.福内鬼外 作 神霊矢口渡 頓兵衛住家の場 一幕

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5月の観劇(10日以降) [観劇(伝統芸能)]

5月文楽公演(第2部)
国立劇場(小劇場) 2008年5月10日(土)16時開演 9列21番
1.心中宵庚申」
2.狐と笛吹き

5月文楽公演(第1部)
国立劇場(小劇場) 2008年5月11日(日)11時開演 9列26番
1.鎌倉三代記
2.増補大江山

歌舞伎座百二十年 團菊祭五月大歌舞伎(昼の部)
歌舞伎座 2008年5月17日(土)11時開演 1階16列29番
1.義経千本桜 渡海屋/大物浦 一幕
2.六歌仙容彩 喜撰 清元連中 長唄囃子連中
3.河竹黙阿弥 作 極付 幡随長兵衛 一幕
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五月大歌舞伎(夜の部)
新橋演舞場 2008年5月17日(土)16時30分開演 1階11列17番
 四世 鶴屋南北 作 通し狂言 東海道四谷怪談 三幕

五月大歌舞伎(昼の部)
新橋演舞場 2008年5月18日(日)11時開演 1階11列17番
1.彦山権現誓助剱 毛谷村 一幕
2. 藤娘 長唄囃子連中
   三社祭 清元連中
   勢獅子 常磐津連中
3.長谷川伸 作 一本刀土俵入 一幕


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銕仙会五月定期公演 [観劇(伝統芸能)]

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銕仙会五月定期公演
宝生能楽堂 2008年5月9日(金)18時開演 脇正面 へ列8番

昨年7月にもお誘いいただいたAさんから、今回も銕仙会定期公演のご案内があり、良い機会なので足を運ぶ。演目は、狂言「名取川」と能「朝長」。

狂言「名取川」は、比叡山で受戒した僧(シテ)が貰った名を、物覚えが悪いので忘れぬよう袖に書き付けて口ずさみながら帰る途中、川の深みに入っておぼれかかる。すると袖に書いた名が消えたので、流されたと思って笠で掬い上げようとしていると、地元・名取の某(アド)に殺生禁断の場だと見咎められ、川の名が名取川と聞いた僧が逆に取った名を返せと迫り、困った某が話す中で僧は名前を思い出し、故郷へ帰って行く、というもの。
シテが野村万作、アドを野村万之介。昔話にもありそうな情景の中で素朴かつナンセンスな展開となるが、二人の落ち着いたやり取りにじんわりとした味わいの滑稽味を感じとることが出来た。

続いての演目である能「朝長(ともなが)」の物語は、平治の乱に破れた源義朝の子・朝長が自害して果てた美濃国青墓に朝長のゆかりの僧(ワキ)が供養に訪れ、当地で朝長を弔う青墓の長者(前シテ)から朝長最期の物語を聴く。その後、僧が観音懺法を読唱して弔うと朝長の亡魂(後シテ)が現れて自らの最期を語り、回向に感謝し供養を願って亡魂は消え失せる、というもので、いわゆる「修羅能」の大曲の一つ。

私自身これまで能に接してきた回数は本当に数えるほどだが、この日の舞台は極めて中身の濃い、良いものに出会えたという強い印象を持つことができた。シテの山本順之師が落ち着いた動きの中に気迫と鋭さをともに感じさせてくれたのが何よりだが、特に地謡が終始緊張感を保っていたのも素晴らしかった。
これは、たまたま経験値の足りない私だけが感じたことかとも思い終演後にAさんに確かめたところ、やはり過去の公演と比べても充実度は高く素晴らしかったとのことで、我が意を強くすることができた。歌舞伎や文楽と異なり公演回数が限られているだけに、一回の公演に対する集中度はそれだけ高くなるということなのだろうと、改めて認識した次第。

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團菊祭五月大歌舞伎(夜の部) [観劇(伝統芸能)]

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歌舞伎座百二十年 團菊祭五月大歌舞伎(夜の部)

歌舞伎座 2008年5月6日(火)16時30分開演 1階13列22番

  河竹黙阿弥 作
1.通し狂言 青砥稿花紅彩画 白浪五人男 三幕九場
「花見」からの全通しは平成16年4月に勘九郎の弁天で観ているが、菊五郎劇団では歌舞伎を本格的に見始めて間もない平成4年2月歌舞伎座以来(「浜松屋」以降の半通しは平成9年4月大阪松竹座で観たが)ということで、楽しみにしていた。

序幕の「初瀬寺花見」は「新薄雪物語」の花見を蹈襲したものとのことだが、幕開きと同時に登場する梅枝の千寿姫が舞台の華やかさに負けず場を保っていたのは立派。また、三津五郎の忠信利平が程良く存在感を見せる。
一転して山間の辻堂で弁天小僧が正体を現す「神輿ヶ嶽」では、千寿姫とのやりとりから日本駄右衛門の登場へと流れもスムーズ。
続いて谷に身を投げた千寿姫と赤星十三郎が出会う「稲瀬川谷間」は、前場の舞台がそのまま大ゼリで持ち上がって谷底の場面に変わるところが面白い。またここで初めて五人男が揃うだんまりは、歌舞伎座の広い舞台を一杯に使っており、團十郎、菊五郎、三津五郎、時蔵、左團次と役者の水準もそれなりに揃っていることと相俟って、そのスケール感が心地良い。

「雪の下浜松屋」は数ある歌舞伎の演目の中でも特に上演頻度も高く、菊之助、勘三郎、七之助、亀治郎などそれぞれの味わいや工夫もあるが、当代のスタンダードはやはり菊五郎ということになるだろう。この日も、全体のアンサンブルも含め、練り上げられた安定感のある芸をたっぷりと味わうことができた。それでも、番頭与九郎を橘太郎が勤めているのを見ると鶴蔵を思い出したり、そういえば十七代目羽左衛門の駄右衛門は立派だったな、などということも思い起こしたりしてしまう。
「蔵前」は、生き別れの二組の父と子が図らずも再会することになり、その因縁の切なさに一同が思いを馳せるという、ドラマの展開としてはシリアスな転換点なのだが、あまりの偶然性にどうしても客席が笑ってしまうのが何とも言えず居心地の悪いところ。幸兵衛を今回初役で演じる東蔵も筋書のインタビューで「あそこでの笑いを少なくできたら」と語っているが、今の時代ではなかなか難しいことなのかもしれない。
「稲瀬川勢揃い」は、再びお馴染みの華やかな舞台に。ここでも五人男のバランスが良く、つらねの台詞もすっきりと聞かせてくれる。

大詰になり「極楽寺屋根立腹」では、捕手の立廻りが菊五郎劇団ならではのもので、新しい構成も織り込まれていたようで飽きさせないのは勿論だが、菊五郎の張りのある動きにも眼を瞠るものがある。
「山門」「滑川土橋」は「楼門五三桐」を踏まえたもので、絢爛な山門がせり上がる場面の中で、團十郎の日本駄右衛門、そしてこの場面だけ登場する富十郎の青砥藤綱の二人揃って、舞台面の豪華さに負けない存在感を示していたのはさすが。また、藤綱脇で松明を持って登場するだけの家臣を友右衛門と松江がつとめていたのも厚みを加えているように感じられた。



2.三升猿曲舞 長唄囃子連中
昨年9月の歌舞伎座特別舞踊公演でも上演されていたが、本興行に掛かるのは今回が初めてということのようだ。
前半では力強い所作にも無理なところが少なく丁寧に進めようとしている姿勢が伝わってきたが、中盤以降のクドキや俗謡を取り込んだ部分などはもっと洒脱な雰囲気が欲しいところではある。とは言え、全体的には前回以上に落ち着いているように思えた。これは、短期間での再演ということで松緑自身にもまた見る側にも良い意味の余裕があったということかもしれない。一方で、前回観たときよりも舞台栄えのする演目であるようにも感じられたので、しばらくしてからまた再演を見てみたいという気もした。


タグ:歌舞伎
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四月大歌舞伎(昼の部) [観劇(伝統芸能)]

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歌舞伎座百二十年 四月大歌舞伎(昼の部)

歌舞伎座 2008年4月13日(日)11時開演 1階16列27番

1.本朝廿四孝 十種香 一幕
時蔵の八重垣姫は、平成5年2月南座、平成17年3月国立劇場に続き3度目だが、いずれも観ておらず今回が初見。文楽でしばしば観ているためか馴染みがあると思っていたが、歌舞伎では平成17年南座顔見世の坂田藤十郎以来というのは少し意外。

その時蔵だが、きちんと丁寧に取り組んではいて切々としたところも所々に見せてくれるのだが、それでもこの人にして思ったような濃さが感じられないのが少々もどかしい。勝頼を想う情念をもっとストレートに出して貰っても構わないのではないかと思う。

この八重垣姫に対し、秀太郎の濡衣は全体を通じてもう一段と詰んだ芝居をしていて十分ではあるのだが、それでもどこまで濃い芝居をしたらよいのか、少し躊躇しているようにも感じられる。

橋之助初役の勝頼は、顔形や声質が父の芝翫にそっくりだとは思うものの、八重垣姫の想いを一身に受ける存在感が薄い。確かに為所がなく出てきただけ雰囲気だけで納得させなければいけない難しさのある役だが、その意味では残念ながら少々荷が重いと言わざるを得ない。

そんな状態で芝居が進むので、我當の謙信が登場したときも今一つ場が盛り上がっていないのに出てきてしまった、という感じがしてしまうのが気の毒。芝居自体はそれなりに大きさもあって問題はないのだが。その後に出てくる錦之助の白須賀六郎は義太夫狂言の討手らしさを感じさせ違和感はないのだが、続いて出る團蔵の原小文治は花道を駆けていく走り方が少々世話っぽいのが残念だった。



2.熊野 長唄囃子連中
このところ能写しの演目をしばしば取り上げる玉三郎だが、これもそのうちの一つと言えるだろう。能から長唄に移されたのは明治時代だが、平成14年熊本八千代座、平成15年南座と玉三郎の舞踊公演で取り上げられてきた。今回は歌舞伎舞踊として構成も見直したものとのこと。

とは言え、やはり能がかりなので全体としては淡々としており、仁左衛門の宗盛、七之助の朝顔、錦之助の従者、そして芯となる玉三郎の熊野と、いずれもゆったりと上品な雰囲気で進められていくが、背景の書き割りが宗盛の館から清水寺の舞台になり桜満開の景色が広がったのは、華やかさも加わって良かったと思う。



  長谷川伸 作 寺崎裕則 演出
3.刺青奇偶 二幕五場
先代から中村屋が得意とする狂言で、当代は勘九郎時代から今回で3度目だが、これまで機会がなく今回が初見。過去2回と同じく勘三郎の半太郎に玉三郎のお仲という顔合わせ。

勘三郎からは、自身が好きな芝居だということが十分に伝わってくる。発端、熊介とのやりとり、病に伏したお仲をいたわる場面、そして最後の場面まで、観客の眼を逸らさない熱演。ただ、半太郎はお仲を救う場面や熊介へ向けた言葉からもわかるように至極真っ当な男でありながら、どうしても博奕だけは止められずそれ故に裏街道を歩むことになる人生の陰翳をさらにくっきり見せて欲しいとも思うが、それは少し求め過ぎなのかもしれない。

玉三郎も、序幕で捨て鉢さを見せるところでは、この人ならもっとと思わせる部分もあったのは少し意外だったが、半太郎に連れて行ってくれと迫る一途さ、そして刺青を入れる場面での切ない受け答えにはきちんと胸に迫るものを感じさせてくれた。

また、特筆すべきは仁左衛門の政五郎。低い声を効かせたたゆっくりとした台詞でこの人らしい独特の太さと凄みを出して、芝居に奥行きを与えていたように思う。

それにしても「博奕に身を持ち崩す」という言葉自体、最近はちょっと聞かなくなった気もする。ただ実際には競馬、競輪、パチンコに止まらず株式、為替まで含めて考えると対象が多様化したというだけで、不確実な勝負に賭ける事自体を止められない人間が一定数確実に存在することは今も昔もあまり変わらないのかもしれない、などということも少し考えてしまった。
タグ:歌舞伎
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